元彼の遺言状の第一話のネタバレとあらすじを見逃し解説!

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2022年4月11日に21時から初回30分延長で放映された月9ドラマ「元彼の遺言状」の第一話のあらすじの紹介と解説をしていきます。

本解説記事では、ドラマがより面白くなるように、司法書士事務所ワン・ストップの代表で司法書士の田村先生にご協力して頂いております。

田村先生のプロフィール

新卒で不動産会社に入社するも、一念発起して司法書士に。
独立前から相続・遺言分野に特化し、30歳の誕生日に巣鴨駅前で独立。
その矢先、独立から約半年で父親の相続を経験。
法律や数字だけでは足りないリアルな相続を経験し、より相続・遺言のサポートに注力しようと決意。
「相談しやすくて、分かりやすい相談相手」を自らのあるべき姿と考え、日々業務に取り組む。

それでは、第一話のあらすじを解説していきましょう!

元彼の遺言状の登場人物や全体のあらすじを解説した記事はこちら>>

「お金にならない仕事はしない主義」の拝金主義者の弁護士が元彼の遺産騒動に巻き込まれる

大手法律事務所に勤務する剣持麗子(綾瀬はるか)は企業法務を専門としており、交渉に勝つためなら手段を選ばない。しかし、顧問弁護士を務めるクライアント企業のパワハラ訴訟案件で、法外な成功報酬を請求したため、信頼を失い顧問契約を解除されてしまう。

所長の津々井公彦(浅野和之)は、麗子にボーナスをカットを言い渡し、昇進も見送られてしまう。

「こんな事務所やめてやる!」

麗子はヤケになって一人焼き肉をしながら、「これから飲める人集合!」とスマホで投稿するが、返信はない。そして、大学時代の恋人・森川栄治(生田斗真)の死を知らせる投稿を見る。

栄治の死を知らせてくれた篠田敬太郎(大泉洋)は大学の先輩で、栄治が所属していたミステリー研究会の出身だといってその時の集合写真を見せてくれるが、麗子は全く覚えていない。

40歳を過ぎてどこにも居場所のない篠田を、栄治は自身が所有する軽井沢の別荘の管理人に雇った。栄治は軽井沢の自室でロッキングチェアに座ったまま死んでいたところを篠田が発見したと言う。

篠田は、栄治が時価総額7兆円超えの大企業・森川製薬の跡取りであることを伝えるが、元カノである麗子は初耳だと驚く。そんな麗子に、栄治が遺した遺言書の中身を伝える。

自分を殺した犯人に全財産が渡る奇妙な遺言状

栄治の遺した遺言状は以下だ。

僕を支えてくれた人たちへ次の通り財産を残す

僕が中学・高校で所属していたサッカー部のみんなに「腕時計コレクション」

僕の小学校から高校までの全担任の先生に「美術コレクション」

愛犬バッカスの主治医堂上先生と息子の亮君に「軽井沢の別荘とバッカス」

僕の元カノたちに僕が「所有する不動産」

今挙げたもの以外の全財産は「僕を殺した犯人に相続させる」

田村先生
田村先生

遺言に限らず、一定の法的書面を作成する上では、とにかく「特定」が大事です。つまり、読んだ人によって解釈が違ってしまう余地を減らすということです。具体的には、モノの特定、ヒトの特定が挙げられます。そういった観点からは、栄治の遺言は、この特定がイマイチな部分がいくつかあり、トラブルを引き起こしやすいと言えるかもしれません。

栄治の遺した遺言状は「自分を殺した犯人に全財産を与える」という奇妙なものだった。

田村先生
田村先生

被相続人(栄治)を故意に殺害し刑に処せられた者は、たとえ相続人であっても財産を相続できないという相続欠格に関する規定があります。一方で、明確に法律での決まりはありませんが、被相続人本人が、あえて相続欠格者に財産を譲るとした遺言をした場合、否定説と肯定説の対立はあるものの、肯定説つまりそれを認めるというのが多数説のようです。

篠田は自分が風邪をうつして栄治が死んだ可能性があり、自分を犯人に仕立てて欲しいと麗子に頼んだ。

麗子は、遺産が現金の10億円だと聞き、その場で遺留分で3分の1もっていかれて税金などを引いて大体の成功報酬が1億円だと悟り、「1億円じゃ割りに合わない」と一度断りその場をあとにする。

田村先生
田村先生

遺留分とは、一定の相続人に認められている「最低限これだけはもらえる」という取り分のことです。今回で言えば、栄治には配偶者や子供がいなかったようなので、相続人は栄治の親になります。そして、遺留分は原則財産の2分の1なのですが、親だけが相続人になる場合の遺留分は、財産の3分の1になります。
ところで、遺留分を無視した遺言がある場合、財産はいったん遺言通りに移転します。その後、遺留分がある相続人が遺留分を請求することで、遺留分を取り戻すといった流れになります。ですので、ドラマのケースでも、いったん財産が移転するものの、遺留分を請求されれば3分の1は戻して、そこから相続税を払った残りを篠田と分けた分が、麗子が言う成功報酬になります。

帰り道に、麗子はスマホ片手に森川製薬について調べると「なんじゃこりゃー!」と叫び、すかさず篠田のところに戻る。

栄治は森川製薬の大株主だったのだ。森川製薬の株を1.5%保有しており、その評価額なんと1,080億!3分の1は遺留分で親にいったとして、相続税を払って篠田と分け合っても成功報酬として150億円はくだらない。

麗子の目の色は変わり、成功報酬150億円に釣られて、依頼を引き受けることにした。

「私があなたを殺人犯にしてあげる」と、麗子は篠田に伝える。

栄治の親族たち、クセだらけの森川家の紹介

遺言状のせいで遺産が入らなくなった法定相続人の代理人から、栄治の遺言状は「公序良俗の違反」を理由に無効とされる可能性があった。

栄治の遺言状を執行するのは「暮らしの法律事務所」の所長・村山権太(笹野高史)だった。この法律事務所がオフィスを構えている不動産のオーナーは栄治である。

栄治は遺言状に学校の担任教師や、世話になった人、元カノ、それぞれ不動産を1物件ずつ分け与えると遺していたため、該当者は遺産欲しさに栄治が所有する軽井沢の別荘にぞくぞくと集まってきた。

タクシーで到着した麗子は、到着早々「金の亡者め!」と小学生の男の子に罵倒される。子供にも食って掛かる麗子だが、篠田とその子の父親がその場を収め、別荘に入る。

殺人犯の選定には二人の選考委員の承認が必要と語られ、一人は栄治の父親で森川製薬の社長である森川金治(佐戸井けん太)ともう一人は栄治の伯母で森川製薬の専務である森川真梨子(萬田久子)だ。二人は覇権争いの真っ最中で犬猿の仲である。

遺言状がなければ栄治の遺産の大半を受け継ぐはずだった栄治の父・金治は保守的であり、一方、長女で専務の真梨子は息子・拓未(要潤)と共に新薬の開発に積極的だった。

新薬開発が成功すれば、社内の勢力は一気に専務側に傾く。

新薬の開発の是非をめぐって、社長派・専務派に分かれて対立しており、真っ先に栄治殺しを疑われた専務派である拓未は憤った。

そんな対立してる社長の金治と専務の真梨子に対して、専務が進めている新薬の開発事業に関して、お互いに得があるようなプランを提案し、栄治の1.5%の株を引き継いで大株主になった際にはそれを約束すると豪語する麗子。

面会後に「どうだった?」ときく篠田に「150億はもらったも同然」と微笑む麗子だったが、巨額の遺産を巡って一族の一人ひとりがいがみあっており、一筋縄にいきそうにない雰囲気だ。

別荘では、栄治の遺言通り、腕時計コレクションや不動産の受け渡しがされていた。

田村先生
田村先生

この時点では、まだ遺言の内容に一部ハッキリしない点が残されたままですが、ハッキリしている部分については、遺言の内容を実行することができます。ただし、自筆で書かれた遺言は、法務局で保管される形式のものを除いて、相続開始後に家庭裁判所で検認という手続きを経なければなりません。この点については、ドラマの特性上、間延びする等の理由で省略されているのかもしれませんね。

生前・栄治の身のまわりの世話をしていた看護師・原口朝陽(森カンナ)はリゾート温泉を受け継いだ

その他にも、別荘やコンドミニアム、タワーマンション、スキーリゾート、ハワイの別荘など豪華な不動産が栄治の元カノたち一人ひとりに言い渡される。なお、一人だけ辞退者がいてこの場にきていない元カノもいた。

そんな中、期待に胸が膨らんでいる麗子が譲り受けたのは「暮らしの法律事務所」のオフィスだった。所長である村山はこの一件で引退し、麗子に事務所を譲るというが、麗子はオンボロの事務所をあてがわれて、不満だった。

栄治にずっと片思いをしていた森川製薬の専務・真梨子の娘・紗英(関水渚)は、嫉妬心から栄治の元カノ全員を目の敵にしている。

栄治の元カノの一人・雪乃(笛木優子)は病弱な栄治を見限って専務・真梨子の息子である拓未の妻におさまってもすましている毒のある女だった。

一旦、東京に帰ろうと駅に向かった麗子と村山。村山は麗子に昔話をする。麗子くらいの年で綺麗だった女性弁護士が、DV旦那に悩まされていたクライアントである妻を守るために、DV旦那に「妻の居場所を教えろ」と脅されても拒否したら刺されて亡くなってしまったという話だった。そんな亡くなった女性弁護士を麗子に重ねて、「命を大事にしなさい」と言う

最終電車に乗り込む寸前、すれ違った男の顔を見て麗子は驚いた。

「栄治!」

栄治と瓜二つの男・富治(とみはる)(生田斗真・二役)は栄治の兄だった。

富治の登場で最終電車に乗ることができなかった麗子は、富治のすすめもあり別荘に戻り宿泊することに。

別荘では森川家による大人数での夕食会が開かれていた。別荘に到着した時に麗子に牙を向いた男の子は別荘に住み込みで働いている獣医・堂上圭(野間口徹)の息子・亮(白髭善)であった。獣医の圭は、栄治の愛犬であるバッカスの世話を任されていた。

夕食会の雰囲気は最悪で、そんな中でも森川家や関係者のクセなどの一挙手一投足を見逃さない麗子。

最初の殺人と遺言状の盗難

次の日、森川製薬の顧問弁護士が別荘を訪れ、「遺言書の原本を確認したい」という。これは社長の金治からの依頼であった。社長の金治は、公序良俗違反を突いて遺言を無効にする算段であった。遺言が無効になれば、父親である金治に遺産が全ていくからだ。

そんな森川製薬の顧問弁護士と麗子が対面するが、その顧問弁護士がまさかの元上司・津々井公彦であった。

村山と共に遺言書が保管されている部屋にいくと、部屋が荒らされていて、遺言書を保管していた金庫がなくなっていた

「原本がなければ遺言の有効性は何もない。無効です。」と津々井は言う。

田村先生
田村先生

自筆で作成された遺言の場合、この保管が大事なポイントになります。公正証書で作成された遺言であれば、たとえ手元で保管している公正証書遺言を紛失してしまっても、公証役場で原本を保管しているため、謄本という写しを発行してもらうことができ、その謄本を使って相続手続を実行することができます。自筆で作成された遺言では、通常原本はその1通しかないので、紛失リスクが常につきまといます。

その後、愛用の煙草を吸いながら誰かに携帯で電話をしている途中、村山は急に苦しみだしそのまま死んでしまう。煙草に混入された毒物で、村山は死んでしまったのだ。

村山は誰が殺したのか?

遺言状は誰が盗んだのか?

分からないことだらけだが、遺言状が紛失し篠田に遺産が渡る可能性がなくなった今、麗子が事件に関与する理由はなくなった。

森川家と直接対決!物語のキーになる「ポトラッチ」の話

連続殺人犯に対して「私の150億を盗もうとするなんて許さない!」と息巻く麗子。森山家の人たちに直接話を聞くことに。

最初に話を聞いたのは栄治の父・金治だ。金治に対して、「真理子専務たちが遺言状を盗んで村山さんを殺したと言っていた」とハッタリをきかせる。金治は「栄治が殺されたのなら、やったのは真理子たちだ。栄治が死んで得をするのはあいつらだ。」と憤る。

麗子は栄治の兄・富治がなぜ森川製薬を継がなかったのか質問すると、「変わり者なんだ。あいつには散々投資したのに元がとれん!」と言う。

続いて、真理子専務、息子の拓未、拓未の妻であり栄治の元カノでもある雪乃の3人に、栄治を殺したのはこの3人と金治が言っていたことを伝える。拓未は憤り「あんた弁護士なら名誉毀損で訴えてくれ!」と凄むが、雪乃は「社長は夫を失脚させようと必死なんです。」と落ち着いて語り、真理子も「全部兄さんの仕業じゃないの?だって遺言書盗まれて得するの兄さんだけでしょう。」と言う。

田村先生
田村先生

遺言の内容が気に入らないからと、遺言に対して偽造や変造をしたり、遺言を隠してしまうと、相続人や受遺者(相続人でなくても財産をあげるとされた人)としての資格がないとされてしまい、財産を受け取れないおそれがあります。

最後に、栄治のいとこである紗英に話を聞くと「犯人は雪乃よ」と断言する。雪乃はお金のためにだったら何だってやる女だといい、夫の拓未の出世のために栄治は殺されたと話す。

篠田が村山先生を殺した理由を聞くと「知らないわよ、ちょっとは自分で考えなさいよ」と言い、動機は分からずじまい…。

雪乃が「ストーカー殺人で紗英が殺した」とハッタリを伝えると、紗英は憤り「いい?潔白なのは私だけよ。あとの人間は全員打算で動いている。森川家で育った私が言うんだから間違いない。覚えておきなさい」と言って席をたつ。

篠田と麗子は食事を一緒に食べながら話していた。ステーキの焼き加減で文句を言う麗子。

篠田は「金、恋愛、復讐」。ミステリーにおける動機はこの3つだと呟く。また、栄治が死んでいた朝、バッカスが吠えていたことも思い出す。毎朝栄治のもとにいくのは看護師の原口朝陽で、あの日だけ原口は遅刻したという。バッカスは、毎日栄治のお世話をしていた原口には吠えずに、栄治以外の森川の人間に吠えると兄・富治が会話に割って入る。

麗子は「相続放棄したって本当ですか?」と富治に聞く。そして、「あの遺言を書いた栄治の気持ちが分かると言っていたが、どういう意味か」と質問する。

田村先生
田村先生

世間一般で使われる「相続放棄」には、2つの意味がごっちゃになって使われている印象があります。ひとつは、遺産を分ける話し合いをした結果、何も受け取らないことに決めたという相続放棄、もうひとつは、原則相続発生後3か月以内に家庭裁判所で手続きをする相続放棄です。後者の相続放棄をすると、当初から相続人ではなかったとされるので、マイナスの財産が多くて引き継ぎたくない場合は、こちらの意味合いの相続を放棄でなければ希望通りになりません。

富治は「ポトラッチ、ですよ」と言う。

富治によると栄治は「ポトラッチ」を仕掛けたのだという。

ポトラッチとはアメリカ先住民の祭りの儀式で、相手より多くのものを贈与することで、相手より高い地位が得られるという風習だ。

「与えることは奪うこと。栄治は返しきれないモノを犯人に与えることで、復讐をしようとしている」というのだが、麗子にはその真意は掴めない。

救世主ベビーの栄治

麗子と篠田は獣医・堂上圭と話し込む。そこで、堂上圭から「栄治は救世主ベビーだった」と教えられる。

実は栄治は生まれつき内臓に疾患のあった富治に臓器提供をするために生まれた「救世主ベビー」だった。

そのことに深い罪悪感を抱いたせいか、富治は森川家の財産を放棄し、全ての財産を栄治に譲った後、大学の研究者の道を選び猟銃を持って害獣駆除に山へ出かける生活をしているのだと言う。

その話を聞き、「ポトラッチ…」と呟く麗子。

麗子と篠田は害獣駆除に山へ出かけている富治のもとに行く。篠田は富治に対し「栄治からポトラッチを受けたのはあなたですね。あなたは栄治から命という最大のポトラッチを受けた。命を超える贈り物はないと苦しみ、それが殺意へと変わり栄治を殺した。」と指摘するが、「僕が犯人だと思うなら警察に言えばいい。それだけの話じゃないですか。仕事に戻ります。」と言い富治はその場を去る。

帰り道、麗子と篠田が雪山を歩いていると後ろから走ってきた車に引かれそうになる。間一髪で避けて雪山に転がり落ちる二人。「私達殺されかけたの?」と麗子は命の危険を感じる。

栄治と麗子の出会いの回想

栄治が死ぬ前に「ねじれた家」という本に書いていた暗号を見ながら「まだこんなことやってたんだ」とつぶやき回想に入る。

学生時代に麗子は、栄治が作った暗号を解読できるか勝負を挑まれる。麗子はすぐに暗号を読み解くと「でえとしてください」と書いてあった。栄治は「僕さ、優しい人が好きなんだよね。」と麗子に言うが、それを回想で思い出した麗子は「私のどこが…」と呟く。

事件の真相はいかに!?物語は2話へ続く!

麗子は、飛び出した法律事務所の津々井から「遺言書なくして150億はない」と言われ、津々井の法律事務所に戻ってくるように誘われ、東京に戻ることを決意する。

田村先生
田村先生

自筆で書かれた遺言を紛失した場合、最初からその遺言は無かったのと同じことになってしまい、遺言書がない場合の原則通り、財産は法定相続人(法律で定められた相続人)にいくことになります。法定相続人が2人以上いれば、話し合いをして遺産を分ける遺産分割をすることになります。

東京に戻ることを篠田に伝え、篠田は駅まで麗子を送ることに。電車がくるまでまだ時間があったため、篠田が駅の立ち食いそばをご馳走すると言い、二人は立ち食いそばを食べる。

篠田は、自分が頼んだ海老天そばの海老天を麗子にあげて、栄治が麗子の食べっぷりがあまりに見事で気持ち良いから、学食の親父に言って海老天をサービスしてもらったというエピソードを話した。

栄治と麗子が学食で海老天そばを食べているシーンの回想が入る。当時、麗子は「学食のおじさんが私のファンだから私に海老天をサービスしてくれた」と言っていたが、本当の理由を知り「余計なことしやがって、あいつ」と呟く麗子。

東京に帰る電車の間、麗子の中で何かが閃いた。

栄治が死ぬ前まで読んでいたポケットミステリーの見返しには奇妙な暗号が書かれてあった。

栄治は大学時代にはじめて麗子をデートに誘ったときも、暗号を使った。

事件の謎が解明できたのだろうか?

東京に戻った麗子は津々井の法律事務所ではなく、村山から受け継いだ「暮らしの法律事務所」のオフィスに向かった。オフィスの1階には古書店があり、必ずそこを通らないと上がれないような造りだ。古書店の店主は愛想が悪いのだ。

古ぼけた事務所には不動産屋が既にいて、売却のサインを求めてきた。しかし、何かを閃いた麗子は「軽井沢に戻らなきゃ。悪いけどもう帰って、150億がかかってるの」と言い不動産屋を追い出した。

「今日からここが私の事務所よ」

麗子が覚悟を決めたとき、一人の男の姿が浮かんだ。「篠田」だった。

篠田を事務所に連れてくるために、麗子は再び軽井沢に戻ることに決めたのだ。

次回、「元彼の遺言状」事件解決編

麗子は再び関係者を集めて、事件の真相解明に乗り出す。

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この記事を監修したのは…

田村 治樹

司法書士事務所ワン・ストップの代表で司法書士

田村 治樹(たむら はるき)

新卒で不動産会社に入社するも、一念発起して司法書士に。
独立前から相続・遺言分野に特化し、30歳の誕生日に巣鴨駅前で独立。
その矢先、独立から約半年で父親の相続を経験。
法律や数字だけでは足りないリアルな相続を経験し、
より相続・遺言のサポートに注力しようと決意。
「相談しやすくて、分かりやすい相談相手」を
自らのあるべき姿と考え、日々業務に取り組む。

サイトURL:https://www.one-1-stop.com/

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