遺産の種類
不動産
相談者(依頼人)
長男
被相続人
父
相続人
母、相談者ご本人、長女
依頼前
お母様、相談者である長男様、相談者々の配偶者様で3人暮らしをしていました。6年前に相談者様のお父様が亡くなってから、自宅の名義変更をしていない状態です。
お母様も85歳になられたので、お母様が遺言書を書かれました。この遺言書は、相談者である長男様の妹様(別居中)とお母様が二人で考えて書いたもので、この遺言書を長男様が見せてもらい、その内容に意義があるのとのことで長男様がご相談に来られました。
依頼内容
お母様の遺言内容は「自宅と、現金は全て長男に相続する。私が亡くなった後は、この家とお墓を守って欲しい。」といったものでした。
自宅は父・母・長男の3人名義です。相談者である長男様にはお子様が2人おり、6人で住んでも問題がないような大きな家になります。
長男様としては、お母様が亡くなったら奥様と二人で小さな家に住み替えようと思っていたため、この家を守る約束はできないとのことです。
長男様のこのお考えをお母様が生きている内は安心させるために何も言わなければ済む話なのですが、お父様の自宅相続がまだ終わっていないため、法定相続の割合で遺産分割をするとなると妹も相続する事になります。
そうなると遺言書に書かれている事を守るように言われてしまうことが予測されるので簡単に売却させてくれないでしょうかとのことでした。
対応と結果
まずは、お父様の遺産分割から始めることにして、妹様の法定相続分の持ち分を放棄してもらう事で進めました。
話をしたときは納得してくれたのですが、その後遺産分割協議書にサインするための条件を覚書で作成して送ってきたり、一筋縄ではいかない状態で、書類を送り1年経過したころ、お母様が妹様のご自宅まで行って説得の上、漸くお父様の遺産分割が出来ることになりました。
結果、お母様が亡くなった後に自宅を売却したら諸経費残して半分を妹様に渡す事で納得して頂きました。
長男夫婦は両親の面倒を見て、特に奥様がお二人の世話をしていたことでこの家は成り立っていたのですが、その家は物理的に大きすぎるので自宅を買い替えるために売却するのですが、妹の言い分が中々納得いかず、お母様はこんなに家族が揉めるとは思っていなかったと悲しんでおられました。
専門家が入ることで良かったこと
ご相談者である長男様は、妹様のご対応に苦慮するたびに何度も何度もご相談をしてくださり、その度に助言してまいりました。
「妹はこう言ってるが私がおかしいのだろうか」「私はこう思うが妹はこういって反対している。私の意見がおかしいのだろうか」といったように、片方の一方的な意見だけを聞いていると、自分が間違っているのではないか、そんな思いでうつ状態にもなりかけたくらいですとのことでした。
そんな中で、第三者が入る事で客観的に物事が進んでいく事を実感されたとのことでした。
相続は、専門的な知識が必要な状況が出てくるため、相続人のみで相続手続きを行うのは、体力的にも精神的にも負担がかかるでしょう。そのため、専門家に手続きを一任することは良かったこととして挙げられます。
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