50代の終活!年賀状じまいに使える文例や書き方・マナーをご紹介!

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終活

終活年賀状(年賀状じまい)とは?50代で行うのが最適?

なぜ50代で終活を行うのが最適なのか、そして終活年賀状(年賀状じまい)とは何かについて解説しましょう。

終活を50代で開始する理由

終活を開始するのは50代が最適といわれています。主に次のような理由があげられます。

  • 体力・判断力にまだ余裕がある
  • 子どもに手がかからなくなりセカンドライフの計画をたてやすい
  • 老後のための貯蓄が十分可能

50代は認知症になるリスクは低く、判断能力も高く健康な方々が多いです。そのため、冷静に自分の身の回りの不要な物や、葬儀・埋葬方法、相続等について検討できるはずです。

また、子どもが成長し既に独立していて、子どもにかけていた時間を今度はセカンドライフの計画へ振り分ける余裕もあるでしょう。

その他、50代で仕事を持っている人なら収入は高い傾向があり、子どもの教育費等にお金を回す必要もなくなっているので、今度は得た収入を老後のために積み立てられるはずです。

終活年賀状(年賀状じまい)

終活年賀状(年賀状じまい)とは、終活を行う人が翌年以降、年賀状の送付や受取を辞退する、という意思を伝えるための最後の年賀状です。

もちろん、終活を今のところ考えていない人も、今後は年賀状の送付・受取を辞退するため、最後の年賀状を送るケースがあります。こちらは単に「年賀状じまい」と呼ばれています。

終活年賀状は終活を機会に「人間関係を整理したい。」という理由でとられる方法です。

ただし、終活のための終活年賀状や、終活を考えていないが年賀状じまいを検討する理由としては、いずれも「年賀状を書くのが面倒になったから。」という人が多いようです。

終活年賀状のメリット・デメリットは?

こちらでは終活年賀状のメリット、そしてデメリットについて解説しましょう。

終活年賀状のメリット

終活に向けた人間関係の整理、時間と費用の節約があげられます。

人間関係の整理

自分が高齢となっても、変わらず付き合いが必要な人か否かを判断し、自分が亡くなるまで大切にしたい人は誰なのかを明確にできます。

老後も良い付き合いを継続していきたいならば、年賀状の送付や受取は継続しても構いません。

しかし、普段の付き合いがなく、単に毎年年賀状を送るだけの相手の場合は、整理の対象といえるでしょう。

時間と費用の節約

現在は健康で年賀状の作成に支障の出るような手の震えがなく、判断能力が十分にあっても、高齢となるにつれて年賀状の準備や作成は大変になっていくでしょう。

終活年賀状を行えば、それ以降は何かと忙しい年末に年賀状の整理・準備・作成の負担を軽減できます。

また年賀状を送る相手が多い場合、必要となる年賀状の枚数は増えるので、費用の負担も軽くないはずです。終活年賀状を行えば、その費用の節約も図れます。

終活年賀状のデメリット

終活年賀状を行う際は、相手方の反感および交流が無くなってしまうリスクを検討しましょう。

年賀状を受け取る相手方の中には、終活年賀状(年賀状じまい)そのものが失礼である、と反感を持つ人がいるかもしれません。

自分と終活年賀状を送りたい相手との関係性について、よく考えてから実施した方が無難です。

また、年賀状を送る相手方の安否確認の目的も兼ねてやり取りしていたならば、漫然と終活年賀状を送った場合、以降は相手の安否がわからない状況となる可能性もあります。

このようなリスクを避けるため、代替の連絡手段(例:定期の電話連絡やLINE等)を相手方に伝えておく必要があるでしょう。

終活年賀状を作成する際のマナーを解説!

終活年賀状の作法には、厳密な決まりがありません。ただし、送る相手に配慮したマナーはやはり存在します。

直接的な表現は控える

終活年賀状では「やめる」「最後」「終わる」といった直接的な表現は避けましょう。例えば、次のような文例が該当します。

「今年で年賀状は最後にします。」

これではストレート過ぎて、相手方が驚いてしまう可能性もあるでしょう。そのため、やや遠回しな表現で相手方に意思を伝えます。次のような文例が最適です。

「本年をもちまして年始のご挨拶は遠慮させていただきたいと存じます。」

なお、年賀状は句読点をつけない書き方が本来のマナーとされています。しかし、最近では気にならない人も多くなり、句読点をつけるかどうかは、終活年賀状を送る人が判断しましょう。

元旦に届くように出す

終活年賀状はどのタイミングで送るべきか、気になる方もいるでしょう。

終活年賀状は普通の年賀状と同じように元旦に届くように年賀状を出しましょう。遅くとも三が日(1月3日)から松の内(1月7日)までに届くように出すのが好ましいです。

もし、相手が喪中の場合は終活年賀状であっても出すのを控えるようにしましょう。

相手との関係性によってはメール等で伝えるだけで良いケースもある

日ごろからLINEやメール等でやり取りしていて、わざわざ年賀状を出すまでもない友人もいるはずです。そんな時は、いつも連絡を取り合う際に利用しているツールで、年賀状はもう送らない旨を伝えても構いません。

ただし、LINEやメール等で連絡を取り合っているケースでも、目上の人や上司である場合は、あらためて終活年賀状を送った方がマナー違反にならないはずです。

まずは自分と相手方との関係性をよく考えてから、終活年賀状を出すべきか否かについて決めましょう。

もし、メールなどで年賀状じまいを伝える場合は、相手が年賀状を用意してしまう可能性があるため、12月までに送るようにしましょう。

終活年賀状の構成・書き方をご紹介!

終活年賀状を送る場合には、なるべく送る相手が不快にならないような配慮が求められます。こちらでは、終活年賀状の構成や内容をどのように工夫するべきか解説しましょう。

終活年賀状を書く際は、下記のような構成で書くのが一般的です。

  1. 賀詞(がし)
  2. 挨拶文
  3. 終活年賀状を送ると決めた経緯
  4. 代替案の提示(年賀状に変わるコミュニケーション方法)

近年、年賀状のテキストは印刷が主流となってきています。しかし、目上の方に対しては、一言でも手書きで添えておくと良いでしょう。

終活年賀状を送ると決めた経緯について明記する

50代で終活年賀状を送る場合、これ以降の年賀状をやめる理由として「高齢となった」では説得力にやや欠けます。一方で「健康を害した」などと書けば余計に相手方は心配するはずです。

そのため次のような構成で、年賀状をやめる理由について記載した方が良いでしょう。

  • 年賀状による挨拶からLINEやメール等での挨拶へ変えた
  • 夫婦で年賀状をやめると決めた
  • 家族の勧めがあって年賀状をやめると決めた

このような構成で記載すれば、ただ単に年賀状の送付が面倒だからやめた訳ではない、という意思は相手方に伝わるはずです。

なお、新年の挨拶をLINEやメール等に変えるというケースでは、終活年賀状にメールアドレスも明記しておきましょう。

全員に終活年賀状を送っていることを記述する

人間関係の整理のために、選別して終活年賀状を送ろうと考えている方もいるでしょう。ですが、相手に「自分だけに送っているのでは。」等の不快感を与えないためにも、すべての人に送っていることを文面に組み込むようにしましょう。

実は終活年賀状自体を書かないという方法もある

あえて「自然消滅」という形をとり、終活年賀状は送らないという方法も可能です。この方法をとっても構わない人は次の通りです。

  • 何年も会っていない
  • 今後も会う予定がたっていない
  • 去年、相手方から年賀状が届かなかった

年賀状だけの付き合いで、現在・将来も交流する機会がない人の場合、徐々にフェードアウトしていく方法もあります。

また、自発的に送らない・年賀状を送ってくれた人にだけ返すという方法ならば、年賀状を送る件数は次第に減っていくはずです。

50代の終活年賀状に使える文例・テンプレート3選!

50代の方々が終活年賀状に使用できる定型文、そして文例をケースに応じて3つ取り上げましょう。

終活年賀状に使用できる定型文

こちらの文例をベースにすればケースに応じて、終活年賀状を送った理由についてうまく説明できるはずです。

あけましておめでとうございます。
皆様が幸多き新春を迎えられましたことをお喜び申し上げます。
〇〇様には、旧年中たいへんお世話になりました。
本年も昨年同様、変わらぬご指導の程よろしくお願い致します。
私事ではございますが、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇のため、
来年からはどなた様も葉書による挨拶状をご遠慮させて頂きます。
今後も変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。

ケースに応じた分例

こちらでは会社や仕事関係・親戚・友人のケースに分け、文例を紹介します。

会社や仕事関係の場合

勤務先や取引先の担当者等と、日ごろからLINEやメール等のようなツールでやり取りしている場合、今後は連絡ツールで新年の挨拶をしたいと伝えましょう。

(文例)

「『本年より年賀のご挨拶を一部メールに移行しており』、来年からはどなた様も葉書による挨拶状をご遠慮させて頂きます。」

このような文例にすれば、仕事上の取引と同じ連絡のやり取りで対応すれば良い、と相手方に伝わるはずです。

親戚の場合

親戚の場合は終活年賀状を送る本人のみならず、その家族の事情についてある程度把握しているはずです。「家族に勧められた」「家族の中で大きなイベントがあった」等を理由として記載してみましょう。

(文例その1)

家族に勧められた事情を理由とする場合

「息子(娘)の勧めもあり、私も来年より連絡ツール(LINE・メール等)による年始のご挨拶に代える~」

(文例その2)

家族のイベントを理由とする場合

「おかげ様で息子(娘)も成人を迎える年齢となりました。この節目を機会として~」

友人の場合

友人の場合は、終活年賀状を送る本人の配偶者や、本人の趣味・趣向についてある程度理解しているはずです。

「夫婦で決めた」「新たな方法にチャレンジしてみたい」等を理由として記載してみましょう。

(文例その1)

夫婦で決めたという事情を理由とする場合

「夫婦で話し合った結果、来年より年賀状を遠慮させて頂くことになりました~」

(文例その2)

新たな方法でのチャレンジを理由とする場合

「私は甚だ不得手ではございますが、新しい試みに挑戦すべく、来年よりは連絡ツール(LINE・メール等)による年始のご挨拶に代えたい~」

新年の挨拶を代替的な連絡手段に変える場合は、メールアドレスを忘れずに明記しましょう。

文例を利用する前に

文例を利用して、終活年賀状を送りたいならば、まず自分と相手方がどんな関係かについて考えてみましょう。

例えば自分の親戚であっても、何年も会っておらず疎遠になっているケースなら、わざわざ終活年賀状を送る必要はありません。

逆に、仕事上の付き合いにとどまっていても、毎年年賀状を交わし、連絡を取り合う関係ならば、終活年賀状で配慮を示すことも大切です。

終活年賀状が送られてきた場合どうすれば良い?

もし、終活年賀状が送られてきた場合にどのような対応をとるべきか分からない方もいるでしょう。

終活年賀状が送られてきた場合、返信をしなくても失礼にあたりません。すでに年賀状をだしてしまった場合でもこちらから連絡をする必要はありません。

まだ年賀状を出していない相手から終活年賀状が送られてきた場合は、年賀状を出さないという対応で問題ありません。

もし、終活年賀状を送ってきた相手が目上の方やお世話になった方の場合は、「今後の年賀状について、ご連絡ありがとうございました。」など返信をすると良いでしょう。

返信は、葉書でもメール、LINEでも何でも良いです。

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