今回は、「カリンの木」のエピソードをご提供頂いた浜田政子さんにインタビューを行った内容をご紹介します。

浜田さんは、合同会社 Run smileの代表社員であり、笑顔相続サロン愛媛の運営を行っています。

―今回の相続案件の登場人物や相続人の財産状況を教えてください。

「カリンの木」のエピソード内の相続案件の登場人物と相続人の続柄、年齢について分かりやすく相関図に示しました。

今回の相談者は長男Aさんです。相続人は、相談者の長男Aさんで、被相続人は、父（77歳）です。

次に、財産内容を以下の表に示しました。受取人は長男Aさんです。

―相続案件で実際に行った手続きを教えてください。

今回の相続案件で実際に行った手続きについてご紹介します。

浜田さんは以下3つの手続きを行いました。

・不動産登記（司法書士）

・遺産分割協議書（司法書士）

・相続税の計算（税理士）

相続相談前には手続きは一切行っておらず、これら3つの手続きは相続人が亡くなった後に行ったそうです。

―士業や相続の専門家として、今回の相続案件を円満解決するために努力した点や工夫した点があれば教えてください。

　  兄妹間の仲が悪く父親は妹たちには甘かったので勝手に金額設定して要求してきたり、妹の夫も話し合いをすると言ったら同席して、配偶者の居ない長男には不利な状態でした。

相続診断士として同席を試みるも部外者と言われ、よくあることですが長男の相続を有利にするための人材と思われていたようなので、相続診断士の役割の話をしました。

納得してもらうには時間かかりましたが、次にお会いしたときには何も言われることはなかったです。

―士業や相続の専門家として、今回の相続案件を円満解決していく過程で難しかったことや考えさせられたことを教えて下さい。

今回の相続財産は不動産が大半を占めるため、妹たちから「自宅不動産を売買してその売却金額を分配する」という希望がありました。

相続財産は分けることが出来ず、自宅は長男が住んでいたので分割することができないため、父親が亡くなるまで誰もあけることのできなかった金庫に保管していた通帳の金額の確認をしました。

しかし、自宅を介護用にリフォームした費用、また病気などの治療代などがあったため、金庫に保管していた通帳の金額は現金はあまり残ってはいませんでした。

そのため、相続の手続きを進めるにも話し合いが進まなかったので、相続診断士として自宅の名義変更は後々義務付けられるのと、このままの状態で固定資産税や何か別途費用がかかった場合は相続人で賄う話をしました。

すると、１円でもお金を出したくない妹たちは必要書類の手続きの依頼をしていた司法書士にお願いして印鑑証明、戸籍の準備をしました。

―今回の相続案件を経験した上で、これから相続を経験する相続人や被相続人の方へのアドバイス・メッセージがあれば教えてください。

今回、相談者の方からは相続が発生したら揉めるとは聞いていたので、相談には乗っていましたが、父親の急変により何も手をつけないまま相続が開始になりました。

士業の手続きの方法を聞きすすめてはいましたが取り分が少ないとのことで、本来なら１ヶ月で終わるところが、半年もかかってしまいました。

相続は誰もが経験することであり、揉めると時間も労力もかかり、兄妹の関係もさらに悪化させます。

そのために生前対策は必要ですが遺言書があれば手続きには時間かからず、父親の想いは早い段階で伝わったように思います。

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興味を持った方は、ぜひお手に取っていただけると幸いです。

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この記事を監修したのは…

合同会社RunSmile 代表社員 　　　笑顔相続サロン®愛媛　代表 　　　愛媛相続診断士協会会長

浜田　政子（はまだ　まさこ）

長年保険業に携わっている経験を生かしい、生命保険、相続、終活などコンサル及びライフプラン作成を通じお客様へ常に寄り添い、悩みや相談、希望をお聞きし士業とともに解決へ導く道先案内人として愛媛より全国へ笑顔をお届けする活動しております。

よろしくお願いします。

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