相続に必要な戸籍謄本の収集代行費用の相場や代行先を選ぶ際のポイントを解説!
Contents
1 相続に必要な戸籍謄本の収集は代行できる?誰に依頼すべき?
戸籍謄本とは、個人の身分事項が明記された戸籍簿の写しです。相続の際は被相続人と法定相続人の関係を確定させるために不可欠な書類であり、銀行手続きや不動産の名義変更において必ず提出を求められます。
戸籍謄本の種類と手数料
本籍地の市区町村役場で取得できる戸籍謄本の主な種類は以下の通りです。
- 戸籍謄本: 個人の現在の身分事項(手数料1通450円)
- 除籍謄本: 結婚、死亡、転籍等で全員が除かれた戸籍(手数料1通750円)
- 改製原戸籍謄本: 法改正によって様式が変わる前の古い戸籍(手数料1通750円)
【2024年3月〜】「戸籍の広域交付制度」で自力取得が劇的にスムーズに
代行を検討する前に知っておきたいのが、2024年3月1日からスタートした**「戸籍の広域交付制度」**です。
従来は、本籍地が遠方にある場合は郵送でやり取りするか現地へ行く必要がありましたが、この新制度により、「最寄りの役所窓口」で全国各地の戸籍を一括して取得できるようになりました。
- メリット: 複数の本籍地を渡り歩いた故人の戸籍(出生から死亡まで)も、1カ所の窓口でまとめて請求可能です。郵送の手間や小為替の購入費用を大幅にカットできます。
- 対象者: 本人、配偶者、直系尊属(父母・祖父母等)、直系卑属(子・孫等)。
- 注意点: * 窓口に本人が行く必要があり、代理人や郵送での広域交付は不可です。
- 運転免許証やマイナンバーカード等、顔写真付きの本人確認書類が必須です。
- 兄弟姉妹の戸籍や、コンピュータ化されていない一部の古い戸籍は対象外です。
それでも専門家(士業)への収集代行を検討すべきケース
広域交付制度により、自分で安く・早く集めるハードルは下がりました。しかし、以下のようなケースでは、現在も専門家への代行依頼が推奨されます。
- 平日の日中に役所へ行く時間がどうしても取れない
- 相続関係が複雑(兄弟姉妹の相続、代襲相続など)で、広域交付が使えない戸籍がある
- 戸籍を読み解き、誰が相続人かを判断すること自体に不安がある
- 相続登記や遺産分割協議書の作成もまとめて「丸投げ」したい
戸籍収集だけなら「行政書士」、登記(不動産名義変更)も含むなら「司法書士」、紛争の可能性があるなら「弁護士」と、目的に応じて依頼先を選ぶのがポイントです。
戸籍謄本の収集代行サービスでは何をしてくれる?サービス内容を解説!
士業専門家の行う戸籍謄本の収集代行サービスは、単に戸籍謄本を集めるだけではなく、相続手続きの際に便利なサポートも提供されています。
主に次のサービスを行う場合が多いです。
- 戸籍謄本等の取得:戸籍に記載された人が全員いなくなった場合、結婚・離婚で氏名の変更があった場合等もスムーズに対応
- 相続関係説明図作成サービス:手続き先に相続関係を説明する手間が省略できる相続関係図の作成
- 無料メール相談サービス:相続手続きの不明点をいつでも相談可能
- 戸籍履歴表作成サービス:誰がどのような理由で戸籍に入り、いつ・どのような理由で戸籍を抜けたのか、時系列で表にまとめる
- 相続人調査サービス:長年連絡が途絶えている相続人等、付き合いがなく現在の存否も不明の相続人の調査
- 遺産分割協議書作成サポート:相続人が遺産分割協議書を作成する際の、アドバイスや雛形の提供
事務所によっては、更に多くのサービスを提供するところもあります。
戸籍謄本の収集を専門家に依頼するメリット・デメリット!
こちらでは、行政書士や司法書士のような士業専門家に戸籍謄本の収集を依頼する利点、そして注意点等を説明します。
メリット
士業専門家に依頼すれば、必要書類の準備にかかわる時間や労力を、大幅に節約できます。
相続人は遺言書があれば遺言内容を確認し、遺言書がなければ遺産分割協議を行わなければいけない場合もあります。
大事な遺産の分与について、相続人間で確認または話し合う必要があるので、戸籍謄本の収集まで手が回らないケースもあるでしょう。
そんな時、面倒な戸籍謄本の収集を専門家に任せれば、スムーズに必要な書類の準備が可能です。
デメリット
士業専門家に依頼すれば費用がかかってしまいます。戸籍謄本の収集だけで基本的に1万円以上はかかります。
相続人だけで何とか戸籍謄本の収集ができるなら、無理に士業専門家へ頼む必要はありません。
また、被相続人に関する戸籍謄本を収集する過程で、離婚歴や前婚の子どもの存在等、第三者に知られてしまうのが憚られる事実も判明します。
士業専門家には守秘義務があるので、絶対に口外はしません。しかし、第三者に被相続人の過去の事実を知られたくないのなら、相続人だけで戸籍謄本の収集に当たった方が良いでしょう。
どんな相続手続きに戸籍謄本は必要?収集代行を受けるべき人とは?

主に次のケースへ該当するなら、戸籍謄本の収集代行を検討してみましょう。
- 遺産分与に関する相続人の話し合いが忙しく、戸籍謄本の収集する時間がない
- 被相続人の本籍地が遠いものの、その市区町村役場で迅速に戸籍謄本を取得したい
- そもそも海外に在住していて、現地から戸籍謄本が取れない
- 足腰が弱く、気軽に戸籍謄本の収集が難しい
- 戸籍謄本の収集が面倒で、やる気が出ない 等
一方、戸籍謄本が必要となる相続手続きは次の通りです。
- 相続登記:被相続人の名義変更の際、故人の出生から死亡までの戸籍謄本(除籍謄本)、相続人全員の戸籍謄本が必要
- 相続税の申告:戸籍謄本はコピーも可
- 自筆証書遺言遺言の検認手続き:故人の出生から死亡までの戸籍謄本(除籍謄本)、相続人全員の戸籍謄本が必要
- 銀行口座の名義変更(遺産分割協議の場合):故人の出生から死亡までの戸籍謄本(除籍謄本)、相続人全員の戸籍謄本が必要
- 銀行口座の名義変更(遺言書がある場合):被相続人の死亡記載のある戸籍謄本、口座を引き継ぐ相続人の戸籍謄本が必要
戸籍謄本の収集の代行費用の相場・時間はどれくらい?
戸籍謄本の収集代行にかかる時間は、相続人の人数や本籍地がどこにあるかでも大きく異なりますが、約1週間〜1か月と考えた方が良いでしょう。
また、代行費用も士業事務所ごとに自由な料金設定が可能なので、金額に大きな差が出ます。費用の目安は下表を参考にしてください。
| 士業専門家 | 収集代行費用 |
| 弁護士 | 10万円~ ※戸籍謄本の収集代行だけの依頼は受けない可能性が高い |
| 司法書士 | 2~10万円 ※登記申請と依頼された時、オプションとして戸籍謄本の収集代行サービスを受けられる場合が多い |
| 行政書士 | 1~3万円 |
戸籍謄本の収集代だけを依頼したい場合、行政書士に任せた方が費用は最も安上がりとなります。
戸籍謄本の収集代行先を選ぶ際のポイント!
士業専門家なら誰でも良いというわけではありません。戸籍謄本の収集代行の経験が豊富で評判の良い士業事務所に依頼したいものです。
インターネット上である程度、収集代行先を選定できます。
- 士業事務所のホームページで、戸籍謄本の収集代行の実績や話題、コラム等が豊富に掲載されている
- ホームページに戸籍謄本の収集代行のサービス内容、費用の目安が明記されている
- インターネット掲示板の士業事務所の口コミ・評判が良い
ただし、インターネット掲示板の口コミ・評判を投稿する利用者は、理性的かつ客観的に評価する方々ばかりというわけではありません。
投稿された感想の中には、非常に感情的なものも多く存在します。
インターネット掲示板の口コミ・評判を気にしてばかりいては、いつまで経っても収集代行先を決められません。
口コミ・評判はあくまで参考の一部として確認しておいた方が良いでしょう。
戸籍謄本の収集の代行を受ける際に用意しておくべき書類
こちらでは、戸籍謄本の収集代行を依頼する際に準備する書類、戸籍謄本の収集に関する質問がある場合の相談先を説明しましょう。
依頼する際に準備する書類
士業事務所に戸籍謄本の収集代行を依頼する際、申込書に必要事項を記載し提出する他、写真付身分証明書(例:運転免許証、パスポート、マイナンバーカード)の写しや、印鑑等を準備する必要があるでしょう。
また、担当者は申込者から戸籍謄本を収集する事情について、慎重にヒアリングし、費用の見積もりや取得時期の目安を説明します。
戸籍謄本の収集に関する質問がある場合の相談先
戸籍謄本の収集に関して疑問点・不明点があれば、収集代行先に選んだ士業事務所へよく確認しておきましょう。
また、事前に戸籍謄本の収集だけではなく相続全般の質問をしたいならば「円満相続ラボ」で問い合わせてみましょう。
円満相続ラボでは相続に関する不安の解消のため、相続の専門家である「相続診断士」を無料で紹介しています。
相続診断士へ相談してから戸籍謄本の収集や諸手続きの準備に移った方が、安心して相続手続きを進められることでしょう。
【無料相談】相続に関するお悩みは相続診断士へ
相続は十人十色、十家十色の事情や問題があるもので、その解決策は一通りではないものです。
本記事で抱えている問題が解決できているのであれば大変光栄なことですが、もしまだもやもやしていたり、具体的な解決方法を個別に相談したい、とのお考えがある場合には、ぜひ相続のプロフェッショナルである「相続診断士」にご相談することをおすすめします。
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