生前整理の方法・生前整理業者の選び方のポイントをまとめて解説!
生前整理の進め方と大切なポイントを紹介!
遺品整理の場合、残されたご遺族が困るポイントの1つとして「何がどこにあるのかわからない」これが相続時に大きな負担を招く要因です。
そこで自ら生前整理を行う場合には、近年「断捨離」という言葉が世間に浸透していますが、まだ使えるからもったいないではなく、例えば「2年使ってないからもう必要ない」と気持ちを整理する事を目的に周りを見渡してみましょう。
まずは、押し入れや箪笥(たんす)に収納出来ていない「溢れている物」から自分にとっての不用品を探し、売却できる物や譲れるものは手放し、廃棄品は処分をすることでずいぶんと物が減り、快適な生活環境さえ取り戻せるはずです。
次に、箪笥や押し入れの中にしまわれた「見えない部分」の整理を行うのですが、一度に物を取り出すとかえって整理しづらくなりますので、箪笥であれば引き出し1つずつ、押し入れであれば右側の上段からと、部分的に整理を進めると必要品と不用品の選別がスムーズに手を止めることなく行えます。
意外にも大変なのが長年の住まいには物だけではなく、実は家中に溢れている「紙」の仕分けと処分です。日常的な領収書や請求書、ため込んだ大切なお手紙や年賀状、重要な住宅の権利書や保険証書など、近年では個人情報の流出などを懸念して可燃ごみに出す事への抵抗が長年積み重なり「捨てられない不用品」として残されているのが現状です。不要な紙の処分を行い、重要な書類を一か所に保管しなおすだけで自分亡き後のご遺族の負担は半減する事でしょう。
ここまでくれば、整理における「仕分け」は完了しますが、大きな問題は「処分」です。
空になった箪笥も不用品となれば移動や運び出しが必要です。不要な洋服や生活用品はゴミ袋1つ2つではすみません。また大量な紙類はシュレッダーにかけるだけでもかなりの時間を要します。
これだけの作業を個人で行うのは考えてみただけでもとても大変だと想像がつくと思います。
ましてや一人暮らしで人手が足りない、夫婦ともに高齢なためとても重たい荷物は持てない、思いがけないタイミングで病気になったりと、生前整理への苦労も人それぞれのため、中には後回しにして最後には諦めてしまう。そんな方も少なくないのがこの超高齢化社会の現実です。
その結果として全ての物をそのまま残して、結局はご遺族に「遺品整理」という多大なる負担をかけてしまう。だからこそ今「生前整理サービス」は多くの方に必要とされ、その需要は増加の一途をたどっています。
生前整理業者に依頼するメリットと選び方
数年前にはそれほど耳にしなかった「生前整理業者」への依頼が急増している理由としては、高齢化社会の中でより核家族化が進み、お一人暮らしの方が増えている背景がよく話にあげられます。
さかのぼって考えるとたった数年前でも生前整理業者どころか遺品整理業者という呼び方もあまり耳にしなかったのではないでしょうか?
そんな時代背景に併せて重宝される生前整理業者にどんなメリットがあるのかを解説していきます。
まず整理の専門業者なので、自分で行う片付けに比べ圧倒的に違うのは整理の「質」です。
まずはお客様の希望する生前整理の内容をしっかりヒアリングしたうえで、お客様の想いや物量や間取りなどを考慮して個々にあわせた最適な方法を提案してくれます。
生前整理といっても、実家暮らしの場合には保管している不用品が自分の物だけとは限りません。
お父様やお母様の代から物が残されていたり、先立たれた夫や妻の遺品もそのままのケースも多く、自分の持ち物以外は、価値があるかないか判断に困り処分に踏み切れない方までいらっしゃいます。
そんな中、専門業者に任せることで、価値があるので売却できるもの、価値は薄いがまだ使えるので海外の発展途上国への寄付に回せる物、資源として再利用出来るものなどなるべく「物」を「ゴミ」にしないように丁寧に仕分けたうえで不要、必要の判断まで手伝ってくれます。
売却できるものが多ければ、生前整理にかかる費用負担を軽減出来たり、個人で出来ない寄付やリサイクルを専門業者が一手にになってくれますので、個人で整理するよりも圧倒的に質が高く、短期間で整理出来ることも醍醐味と言えます。
具体的な例を上げていくと、生前整理で出た廃棄品は、お住いの自治体のルールに従って処分しなければなりませんが、ゴミ捨て場に一度に大量の家庭ゴミは持ち込めない自治体が多く、特別収集をお願いしても1,2ヵ月待たされることも多いのが現状です。
またゴミではない個人情報などは専門機関で溶解処理をしてくれたり、御札やお写真など捨てるに捨てられれない物は、供養後に丁寧にお焚き上げまでしてくれる業者も近年増えています。
この様に専門業者に依頼する事で、仕分けに迷ったり、重い物を運んだり、個人情報の処分に困ったりという負担がまとめて軽減されるメリットから、現代社会では生前整理業者に依頼する方が増えています。
その反面、注意しなければならないのは依頼する業者の選び方です。
引っ越し業者などと違い、大手不在の整理業界では多くの問題も発生しています。例えば依頼した業者が自治体のルールも守らずに、不用品を持ち帰った後に家具や家電を不法投棄したり、個人情報も適切に処理せず自分たちの情報が漏洩したらどうでしょうか?
やはり便利な時代になったとはいえ誰もが慎重にならざるおえないのが「信頼できる業者選び」です。
そこで生前整理業者を選び間違えず、後悔の残らない生前整理を行うためには、お見積もりを依頼する際に、この7つの質問を問いかけ確認してみて下さい。
- 1.お見積りは無料ですか?
- 2.価値があるものも無料引き取りですか?
- 3.個人情報はどのように処理されますか?
- 4.写真や手紙はどのように処分されますか?
- 5.リサイクル家電はどのように処分されますか?
- 6.ゴミの廃棄はどちらで行いますか?
- 7.お見積り以上の追加料金はかかりませんか?
きっと良心的な生前整理業者であれば以下の様な答えが返ってくるはずです。
- 1.お見積りはキャンセルも含め一切無料です。
- 2.価値がある物は査定を行い譲っていただける場合はお買取りします。
- 3.個人情報は溶解処理を行い漏洩のないよう処分します。
- 4.供養を行った上処分します。ご希望であればお焚き上げも行います。
- 5.家電リサイクルセンターに持ち込み適切な処理をします。
- 6.お住まいの自治体が定めた施設にて廃棄します。
- 7.作業内容に変更が無ければ一切の追加料金は発生しません。
この様に、大切なお片づけを任せる業者選びを行う際には、値段が安い業者を探しがちな世の中ですが、生前整理に関しては被害にあい悔いが残る事の無いように、値段だけで比べずに法令までしっかり遵守した心がけを持つ「真心」ある業者を選ぶことをお勧めいたします。
生前整理業者の料金相場
一般的な料金相場が確立されていない生前整理の業界では、依頼内容によっては数万円~数十万円の費用がかかることもあり、また同じ作業なのに生前整理業者によって作業内容の質が異ることで、どのように適正料金を見極めるかは正直まだまだ難しいです。
生前整理といっても、個人で行うにあたっては整理整頓アドバイザーなど相談をしたうえアドバイスを頂くだけであれば相場は1万円~2万円で済むケースが多いですが、実際に整理をおこなって貰うにあたっては「生前整理の規模=整理料金」と考えるのが妥当です。
生前整理業者の多くは、遺品整理も請負っているケースが殆どですので、実際には遺品整理料金と同じ形態で廃棄処分量や、作業に必要なスタッフ数、トラックの台数によって見積りが算出されていますので、同じ間取りでも物の多い少ない、同じ間取りで同じ物量でも廃棄品の割合がどれだけあるのかが重要になってきます。
生前整理業者からすると整理後に廃棄代がたくさんかかる場合はお安くは済ませることはできず、買取や寄付できるお品ばかりの整理であれば廃棄代がかからないためお安く済ませることも出来ます。
そのため、お買取りや寄付を大切に、コンプライアンスを遵守した真摯な姿勢の「生前整理業者」を選んでお見積もりを出し、信用できる業者を知らない場合は、出来れば相見積もりを取って比べ「安心して任せられる」生前整理業者を探してみることを強くお勧め致します。
【無料相談】相続に関するお悩みは相続診断士へ
相続は十人十色、十家十色の事情や問題があるもので、その解決策は一通りではないものです。
本記事で抱えている問題が解決できているのであれば大変光栄なことですが、もしまだもやもやしていたり、具体的な解決方法を個別に相談したい、とのお考えがある場合には、ぜひ相続のプロフェッショナルである「相続診断士」にご相談することをおすすめします。
本サイト「円満相続ラボ」では、相続診断士に無料で相談できる窓口を用意しております。お気軽にご相談ください
この記事を書いたのは…
㈱ジョイントバリュー 代表取締役
秋月 圭介(あきづき けいすけ)
買取専門店の運営に10年間携わり、遺品の査定やお買取りを強みとする遺品整理業を営んでおります。スタッフ全員が「相続診断士」の資格を有し、誠実なお見積もり、真摯な整理、正直なお買取りを理念に掲げ、日々故人の「想い」だけでなく、遺品の「価値」までご遺族様にお繋できるよう努めております。生前整理も安心してお任せください。
サイトURL:https://joint-value.co.jp/