【実録!墓じまい・改葬】メール60往復の伴走で実現した解決事例「お寺が怖い」離檀料におびえる母娘…

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終活

「お寺にお金の話をするのが怖い」過去のトラウマから、墓じまいと改葬(お墓の引っ越し)に踏み切れずにいた70代女性。高額な離檀料請求への不安を解消し、「改葬許可証」の取得から解体工事まで、メール60往復のサポートで解決した行政書士の事例を紹介します。

「先生、母がどうしても、お寺に行きたくないと言っているんです。昔、お金のことで嫌な思いをしたとかで……」

ご相談をくださったのは、70代のお母様と同居されている次女の方でした。

お父様が亡くなられたことをきっかけに、承継者(跡継ぎ)のいない「母方のお墓」を閉じて(墓じまい)、お父様が眠る「父方のお墓」へ遺骨を移したい——つまり「改葬(かいそう)」をしたいというご希望でした。

本来なら、家族が一つのお墓に入れる素晴らしい決断です。

しかし、お母様の表情は暗く、強い恐怖に支配されていました。

「あのお寺は、何かにつけてお金の話をしてくるんです。『墓じまいなんてとんでもない』と怒鳴られたらどうしよう。法外な離檀料(りだんりょう)を請求されたら、私たちは払えません……」

お母様は夜も眠れないほどの不安を抱え、最初の一歩を踏み出せずにいました。

この記事では、お寺へのトラウマを抱えたご家族に寄り添い、丁寧な対話と調整によって、驚くほど円満に「お墓の引っ越し」を実現した解決事例をご紹介します。

1. プロの診断:お寺の引っ越しは「宗教」と「お金」のダブルパンチ

今回のケースは、単にお墓を撤去するだけの「墓じまい」ではなく、別のお寺へ移す「改葬」です。

プロの視点から見ると、ご家族が不安になるのも無理はない、2つの大きなハードルがありました。

ハードル①:「宗派」と「お布施」の壁

お墓を移すということは、A寺院(母方)からB寺院(父方)へご遺骨を動かすことになります。

ここで揉めやすいのが「宗派の違い」や「離檀料(お寺を辞める際のお礼)」の金額です。

特にお母様には「過去にお金で嫌な思いをした」というトラウマがあります。もし住職が感情的になり、「先祖代々の墓を潰すとは何事か!」と高額な金銭を要求してきた場合、ご家族だけで太刀打ちするのは困難です。

ハードル②:石材店の手配

「お墓を解体する業者(石材店)をどう探せばいいか分からない」というのも切実な悩みでした。

お寺によっては「出入りの業者はここしかダメ(指定石材店)」と決まっており、相場より高い工事費を言い値で払わざるを得ないケースも多々あります。

専門家の渡辺龍治さん(特定行政書士・墓地管理士・お墓ディレクター1級)

「分かりました。お母様が一番恐れている『お寺との話し合い』や『業者選び』は、すべて私が間に入ります。お母様は、無理に矢面に立つ必要はありませんよ」

私はまず、ご家族の「心の盾」になることを約束しました。

2. 解決のプロセス:50往復のメールと「改葬許可証」

解決に向けて動き出しましたが、今回もっとも注力したのは、行政手続きそのものよりも「依頼者の不安を取り除くこと」でした。

解決策①:徹底的な「報告・連絡・相談」

お母様の不安は相当なものでした。

「今日、お寺に行かれたんですか? 怒っていませんでしたか?」

「工事の見積もりはまだでしょうか……」

私は、些細な進捗であってもこまめに報告し、疑問には即座に回答しました。

気づけば、業務完了までのメールのやり取りは50〜60ターンにも及んでいました。

専門家の渡辺龍治さん(特定行政書士・墓地管理士・お墓ディレクター1級)

「大丈夫です。今日、ご住職とお話ししましたが、穏やかな方でしたよ。心配されているような怖いことは起きていません」

この“密な伴走”こそが、お母様にとって最強の精神安定剤となりました。

解決策②:お寺同士の調整と「行政手続き」の代行

私が代理として双方のお寺に出向き、調整を行いました。

幸い、宗派が同じだったことや、住職に事情(承継者がいないこと)を丁寧に説明したことで、高額な離檀料の請求もなく、一般的なお布施の範囲で合意できました。

また、役所での複雑な手続きもすべて代行しました。

【今回行った主な改葬手続き】

  1. 受入証明書の取得: 引っ越し先のお寺から「遺骨を受け入れます」という証明をもらう。
  2. 埋蔵証明書の取得: 今のお寺から「ここに誰の遺骨があるか」の証明をもらう(※ここが一番の難関)。
  3. 改葬許可証の申請: 上記を役所に提出し、お墓の引っ越し許可をもらう。

ご家族が一番恐れていた「今のお寺(住職)からハンコをもらう(埋蔵証明書)」という工程も、私が間に入ることでスムーズに完了しました。

解決策③:解体工事の「相見積もり」

また、今回のお寺には「指定石材店」の縛りがありませんでした。

そこで私は、複数の石材店から見積もりを取る「相見積もり」を実施。

競争原理が働いたことで、適正かつ納得のいく価格で解体工事を依頼することができました。

3. 結末:「これでやっと、肩の荷が下りました」

すべての工事と改葬手続きが完了した日。

あんなに怯えていたお母様と、支え続けた娘様たちは、別人のように晴れやかな表情をされていました。

「先生にお願いしていなければ、怖くて一歩も動けませんでした。離檀料もトラブルにならず、工事も安く済んで……。これでやっと、肩の荷が下りました」

お母様が長年抱えていた「お寺への恐怖」と「お墓の継承問題」という2つの重荷が、同時に解消された瞬間でした。

4. 専門家の渡辺龍治さん(特定行政書士・墓地管理士・お墓ディレクター1級)からのアドバイス

「お寺が怖い」と思ったら、無理せずプロを頼ってください。

今回の事例からお伝えしたい教訓は、「恐怖心を持ったまま、無理に自分たちだけで進めないこと」です。

お墓の引っ越し(改葬)は、単なる事務手続きではありません。お寺様との「感情のやり取り」です。

本来、離檀料に法的な支払い義務はありませんが、慣習として「お気持ち(法要1回分〜程度)」をお包みすることはあります。しかし、相場を超えた高額請求などのトラブルが怖い場合は、専門家を挟むのが一番の解決策です。

  • お寺にお金の話をするのが怖い
  • 「改葬許可証」などの手続きがよく分からない
  • 解体費用の相場が分からず不安だ

もし一つでも当てはまるなら、私たち専門家にご相談ください。

ご家族とともに私たちが一緒に、円満な解決への橋渡しをさせていただきます。

【無料相談】相続に関するお悩みは相続診断士へ

相続は十人十色、十家十色の事情や問題があるもので、その解決策は一通りではないものです。

本記事で抱えている問題が解決できているのであれば大変光栄なことですが、もしまだもやもやしていたり、具体的な解決方法を個別に相談したい、とのお考えがある場合には、ぜひ相続のプロフェッショナルである「相続診断士」にご相談することをおすすめします。

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この記事を書いたのは…

渡辺 龍治

特定行政書士・墓地管理士・お墓ディレクター1級

渡辺 龍治(わたなべ りゅうじ)

25年以上に渡り墓石産業に従事し、累計3万基以上のお墓に携わってきた実務による経験と知識。
行政書士として行政手続きだけでなく、墓地管理士とお墓ディレクター1級というお墓に関する専門資格も有し『お墓の購入』から『墓じまい』まで、誰に相談したら良いかわからないお墓のお困りごとをワンストップでサポートする『お墓の相談窓口』として、お気軽にご相談ください。

サイトURL:https://connect-watanabe.com/

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