【2023年最新版】目的別!相続に関するおすすめの本をご紹介!
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相続に関する知識はどこで得たら良いの?
情報社会である現在、知りたいと思えばさまざまな手段を用いて調べられます。それは相続に関しても同様で、インターネットや書籍など、あらゆるところから知識を得ることができます。
その中でも、おすすめしたいのは本で知識を得ることです。なぜなら、本は世の中に出回っている情報の中で信憑性が高いためです。
本が出版されるためには、編集者や校閲者のチェックをパスする必要があります。また、ほとんどが匿名であるWEB上の情報とは違い、出版社や著者名も公表されます。そういった点から、信憑性が高いといえるのです。
記憶に残りやすいという点でも、本がおすすめです。たしかに、インターネットでの調べものはスピーディです。欲しい情報がすぐ手に入り、インターネットで調べてもまったくヒットしなかったなどということはあまりないでしょう。
しかし、ほとんどの情報が無料で得られるため記事に価値を感じにくく、つい流し読みしがちです。それに対し、本は目次を頼りにページをめくり、欲しい情報を辿っていく作業が必要なため、手間がかかる分記憶に残りやすいといえます。
相続に関する知識で知っておくべきポイントは?
相続に関して、知っておくべきポイントはいくつかあります。
ここでは4つ紹介します。
相続人の範囲
人が亡くなった場合に、誰が相続人になるのか、ということを知っておく必要があります。相続権があるのは、法律で定められている法定相続人や、遺言書で遺産を受け取ることになった受遺者です。
法定相続人は被相続人から見て配偶者や子供、両親、兄弟姉妹などが該当し、相続順位ごとにそれぞれ法定持分が決まっています。
・相続人が配偶者と子:配偶者2分の1、子2分の1
・相続人が配偶者と父母:配偶者3分の2、父母3分の1
・相続人が配偶者と兄弟姉妹:配偶者4分の3、兄弟姉妹4分の1
子、父母、兄弟姉妹が複数名いる場合は、その者たちで相続分を均等に分けます。たとえば、子が2名なら、法定持分2分の1をさらに2分の1ずつに分けます。
一方、受遺者とは、遺言書で遺産の譲渡を指定された人のことです。法定相続人が被相続人の親族であるのに対し、受遺者は遺言者が指定した人であれば他人でも問題ありません。
遺言書がある場合は原則遺言書の内容が優先され、遺言書がない場合や遺言書に受取人の指定のない財産がある場合は、法定相続人が相続します。
相続の対象になる財産とならない財産
相続の対象になる財産とならない財産についても知っておいたほうがよいでしょう。知っておくことで、相続の際に手続きをスムーズに進められるためです。
相続の対象になる財産には、プラスの財産とマイナスの財産があります。たとえば、それぞれ以下のようなものが挙げられます。
プラスの財産
・現金、預金、自動車などの動産
・土地や建物などの不動産
・借地権や借家権など、不動産に付帯した権利
マイナスの財産
・借金などの負債
・未払いの税金
・光熱費や家賃などの未払費用
不動産そのものだけでなく、借地権や借家権などの、不動産に付帯した権利も相続の対象です。また、相続はプラスの財産を引き継ぐというイメージが強いですが、借金などのマイナスの財産も相続の対象になることも覚えておく必要があります。
相続税について
相続税についても、基本的なことを知っておくべきでしょう。相続税は、遺産の総額が基礎控除額を超える場合にかかる税金です。
どのような相続にも必ず発生するというものではなく、基礎控除額を超えない場合はかかりません。基礎控除額の計算方法は以下のとおりです。
3,000万円+(法定相続人の人数×600万円)=基礎控除額
たとえば、法定相続人が3名の場合は、4,800万円を超えなければ相続税はかかりません。超えている場合は、相続税の申告が必要です。
なお、遺産には現金や預貯金の他、不動産や生命保険なども含まれます。
生前贈与が相続税対策になる
相続と似た制度に、生前贈与というものがあります。財産の所有者が亡くなった際に発生するものが相続であるのに対し、生きているうちに財産を渡すことが生前贈与です。
生前贈与をした場合、その価格によっては贈与税が発生します。贈与税には基礎控除という非課税枠があり、財産を渡す人1人あたり、年間110万円以内の贈与については贈与税が課税されません。
たとえば、5年間にわたって年間110万円ずつを子供2人に贈与をすれば、1,100万円の財産を贈与税をかけずに移転できます。
相続税がかかってくる可能性がある場合は有効な手段ですが、長い年月をかけなければそれほど高い効果は得られません。早い段階から取り組む必要があります。
はじめての方にも分かりやすい相続に関する本は?〜基礎知識編〜
ここからは、相続に関するおすすめの本を目的別に紹介します。相続初心者にも分かりやすい本は、以下の2冊です。
ど素人がよくわかる相続の本
まずはじめに紹介するのは「ど素人がよくわかる相続の本」です。著者は、年間200件以上の相続案件に携わる相続税専門の税理士で、タイトルのとおり、相続に関してまったくの素人だという人でも無理なく相続の基礎を学べます。
争族を回避したい人や、自分の死後、法定相続人以外の人への相続を考えている人にもおすすめの一冊です。
本の情報
・著者:税理士法人チェスター
・出版社:翔泳社
・発行日:2014年8月8日
レビュー
「とても分かりやすく、よかったです!」
「まさに素人にもわかりやすく助かりました」
「今後の勉強になります」
全体的に良いレビューが多いですが、中には「たしかに初心者向けではあるが、ど素人は言い過ぎ」という意見もあります。
よくわかる相続2022年度
続いて紹介するのは「よくわかる相続2022年版」です。相続発生前に知っておきたいことや、相続が発生した後にやるべきこととその手順など、順を追ってわかりやすく解説されています。相続税や相続対策についてもこの1冊で学べます。
前触れもなく、突然訪れることもあるのが相続です。いつか訪れるそのときに備えて、早いうちから準備をしておきましょう。円満に相続するためのポイントなども詳しく紹介されています。
本の情報
著者:日本経済新聞出版社
出版社:日本経済新聞出版社
発売日:2021年6月21日
レビュー
「よくわかる、見やすい」
「大変勉強になりました。分かりやすく説明されていて、とてもいい本だと思います」
「素人ができることやるべきことのすべてが網羅されていると言っても過言ではないだろう」
高評価で感触もよいですが、税理士事務所などの広告が多い印象との声もありました。
相続で失敗しないための本は?〜トラブルから学ぶ事例紹介編〜
相続で失敗しないためには、たくさんある事例の中から、自分と似たケースを探して学ぶことも大切です。ここでは、特に事例が多く紹介されている本を2冊ご紹介します。
90分でわかる!はじめての相続【40年ぶりの相続制度・大改正対応】
事例で学ぶなら「90分でわかる!はじめての相続【40年ぶりの相続制度・大改正対応】」がおすすめです。
相続コーディネート実務士であり、遺産相続評論家としてテレビ出演も精力的に行っている著者が教える人気図解シリーズの一つで、豊富な事例から、円満に相続するための方法がわかります。
本の情報
・著者:曽根恵子
・出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
・発売日:2019年4月26日
レビュー
「相続全体の流れがわかる」
「内容がわかりやすい」
「非常に分かりやすく、なおかつ量もそこまで多くない」
上記のような口コミがある一方、初心者にはわかりづらいという声も。全くの初心者には少し難しい内容かもしれません。
トラブル事例で学ぶ 失敗しない相続対策
相続について詳しく学びたいという人におすすめしたいのは「トラブル事例で学ぶ 失敗しない相続対策」です。
相続の専門家の中にもバイブルとして愛読しているという人が多く、初心者向けではありませんが、それでもわかりやすく詳しく書かれており好評です。
たとえば生命保険の外交員のように、相続の知識があったほうがワンランク上の仕事ができるという方にも活躍してくれることでしょう。
本の情報
・著者:吉澤諭
・出版社:近代セールス社
・発行日2019年3月3日
レビュー
「相続のプロはもちろん、今後相続について学ぶ人にもぜひ読んでもらいたい一冊」
「とても勉強になりました!」
「実際の事例に基づいているので、参考書を読むより楽しく理解できます」
以上のように、全体的に評価は高めです。しかし、中には各見出しのフォントが大きすぎるのに対し、文中の文字が小さすぎるとの意見もあります。
税金について知りたい方におすすめの本は?〜相続税編〜
相続に関することで気になることといえば、税金だと答える人は多いのではないでしょうか。ここでは、特に相続税に特化した本を2冊ご紹介します。
ぶっちゃけ相続 日本一の相続専門YouTuber税理士がお金のソン・トクをとことん教えます!
2021年に最も売れた相続本として有名な「ぶっちゃけ相続 日本一の相続専門YouTuber税理士がお金のソン・トクをとことん教えます!」です。
相続に関する基本的な知識から税務調査の裏側まで、詳しく知ることができるお得な1冊です。相続に関するあれこれが、この1冊で解決できます。
また、巻末資料の相続対策シートを使えば、いつまでに何をすればいいのかがわかります。
本の情報
・著者:橘慶太
・出版社:ダイヤモンド社
・発売日:2020年12月2日
レビュー
「素人でもとにかくわかりやすい」
「比較的わかりやすい」
「相続の全体像把握に最適」
分かりやすいというお声が多く、高評価ですが、中には知識ゼロの人の相続対策がメインで、遺言によって遺産を相続するケースでは役に立たなかったという意見もあります。
いちばん親切な相続税の本
相続税について、基礎から学びたいという人にぴったりなのが「いちばん親切な相続税の本」です。
知識ゼロからのスタートでもわかるよう、相続の基本から丁寧に解説されています。漫画と図解つきでイメージしやすい点も初心者にとってうれしいポイントです。
初心者向けではありますが、実際の申告についても詳しく書かれているため、この1冊を読み終えると申告までできるようになります。節税のコツも掲載されており、これから相続を経験する人にとって頼れる味方となるでしょう。
本の情報
・著者:相続研究会
・出版社:ナツメ社
・発売日:2022年7月14日
レビュー
「事例が豊富で目先にある相続の参考になった」
「マンガが記載されていて分かりやすい」
「カラーで読みやすい」
Amazonにて評価は星4つを獲得しており全体的にも分かりやすいという高評価なお声が多かったです。。
相続準備を事前にしたい方におすすめの本は?〜終活準備編〜
相続に関しては、自身が相続するときのことはもちろん、自身が被相続人として誰かに相続するときのことも考えなくてはなりません。ここでは、不安なく終活準備をするための本を2冊紹介します。
家族に感謝される終活整理術
家族のために今から終活に向けて準備をしたいという人は「家族に感謝される終活整理術」を読んでみることをおすすめします。
一緒に暮らしている家族でも、生命保険やクレジットカードなど、その人でないとわからないことはたくさんあります。
自分の死後、大切な家族が困らないようにするために、今からできることを始めてみてはいかがでしょうか。
本の情報
・著者:内藤久
・出版社:彩図社
・発売日:2022年7月27日
レビュー
「片付けのやる気がとても出る1冊」
「何をどうすればいいのかがわかりやすく整理されていて、とてもありがたい」
「バトンを引き継ぐ終活リストに書かれていることを押さえて終活を行っておけば、家族の負担は大いに軽くなる」
こちらのレビューも高評価で、本の中で書かれている終活リストが実際に役に立ったという声が多く見られます。
自分と家族の生前の整理と手続き 弁護士・税理士が教える最善の進め方Q&A大全 人生の最後に間違えない!150問に本音で回答!
漫画や図解で視覚的に学びたい人には「自分と家族の生前の整理と手続き 弁護士・税理士が教える最善の進め方Q&A大全 人生の最後に間違えない!150問に本音で回答!」がおすすめです。
本の中では、お金や株式、生命保険などについてだけではなく、最近問題となりがちなパソコンやスマートフォンの中のデジタル遺品についても触れられています。
エンディングノートや、家族に伝えるべき情報を描き忘れないための3大書き込みシートもついており、購入後すぐに実践できます。
本の情報
・著者:根本達矢、佐藤正明、山本宏など4名
・出版社:文響社
・発売日:2022年5月12日
レビュー
「とてもわかりやすく、ポイントをまとめてある」
「この本に出会えてよかった」
「漫画を混じえながら説明してあるので、分かりやすい」
分かりやすいとの意見が多く、多くの人がこの本で終活について学んでいます。ただ、内容が詳細で具体的すぎるために、実際に余命宣告を受けた人などが読むには、精神的に辛い部分もあるようです。
相続に関する本の購入はここがおすすめ!
相続に関するおすすめの本を目的別に紹介しました。相続は、誰もがいつかは直面する問題です。いつ自身の身に降りかかるかは誰もわからず、まだ早いと思っていたら意外にすぐにやってきたりするものです。
早めに知識を得ておけば、いざというときに落ち着いて行動できます。相続に関する本は、レビューや評価を見ることができるAmazonで購入するのがおすすめです。きっと、買ってよかったと思える1冊に出会えることでしょう。
【無料相談】相続に関するお悩みは相続診断士へ
相続は十人十色、十家十色の事情や問題があるもので、その解決策は一通りではないものです。
本記事で抱えている問題が解決できているのであれば大変光栄なことですが、もしまだもやもやしていたり、具体的な解決方法を個別に相談したい、とのお考えがある場合には、ぜひ相続のプロフェッショナルである「相続診断士」にご相談することをおすすめします。
本サイト「円満相続ラボ」では、相続診断士に無料で相談できる窓口を用意しております。お気軽にご相談ください