相続の相談は弁護士に依頼すべき理由と費用は?相続に強い弁護士もご紹介!
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相続の相談は誰にすべき?
相続に関する悩みがあるなら、士業専門家と呼ばれる方々に相談してみましょう。
士業専門家は、それぞれ次のような相続の分野を得意としています。
- 弁護士:相続全般、特に相続人間の争い事へのアドバイスが得意
- 司法書士:相続全般、特に相続登記へのアドバイスが得意
- 行政書士:相続全般、特に相続財産や相続人の調査へのアドバイスが得意
- 税理士:相続税に関するアドバイスが得意
上記の士業専門家には相談のみならず、相続手続き等の依頼をしても構いません。
例えば弁護士ならば相続人間の争い事の調停や訴訟の依頼、司法書士は相続登記の依頼、行政書士には相続財産や相続人の調査依頼、税理士ならば相続税の計算や申告の依頼が可能です。
相続問題を弁護士に相談するメリット・デメリット
こちらでは相続に関する手続きや問題を弁護士へ相談する利点、気を付けるべき点について解説しましょう。
弁護士に相談するメリット
弁護士は、相続に関連する揉め事の調整役として、裁判所で調停や訴訟をする際の代理人として、問題の解決を図る法律の専門家です。
そのため、相続人間で紛争が発生したとき、弁護士は頼りになる存在といえるでしょう。
弁護士に相続問題を相談すれば、紛争相手との話し合いの手順や、和解方法、訴訟に進んだ場合の対応等を詳しくアドバイスします。
相続に関するトラブルが起きた場合でも、弁護士へ相談すれば今後どのように対処するべきかがよくわかります。
弁護士に相談するデメリット
弁護士への相談は有料となる点がデメリットです。ただし、30分で5,000円が法律相談の相場なので多大な出費とはいえません。
なお、法律事務所の中には初回相談無料で対応する良心的なところもあります。
その他、弁護士に相談した際、親族以外には知られるのが憚られる事実(例:被相続人に愛人がいた、被相続人に隠し子がいた等)も知られてしまいます。
もちろん、弁護士には「守秘義務」があるので、知り得た事実を絶対に口外しません。
しかし、被相続人に第三者へ知られては恥ずかしい事実があって、何とか相続人間で解決が可能ならば、無理に弁護士へ相談する必要はないでしょう。
相続に関する相談を弁護士に依頼すべきケースとは
こちらでは弁護士に相談し、対応を協議した方が良い3つのケースについて取り上げましょう。
親族間で相続トラブルが発生している
相続発生後、複数の相続人が協力し合い、手続きがスムーズに進められるなら問題はありません。
しかし、次のような事態も十分に考えられます。
- 遺産分割協議で相続人同士が揉めて、協議がまとまらない
- 相続人同士で相続手続きを進めたら、被相続人の子と名乗る人物が相続権を主張してきた
- 被相続人の遺言は無効であると、相続人が言い争っている 等
このような場合は相続人だけでの解決が難しいため、弁護士と今後の対応を話し合い、対処方法を取り決めた方が良いでしょう。
依頼をすれば弁護士が紛争当事者の間に入り、仲裁による解決が図れます。
調停や訴訟による解決を図りたい
相続人同士が話し合っても解決に結びつかず、裁判所での調停や訴訟で解決を目指す場合は、まず弁護士に相談した方が良いでしょう。
弁護士は調停や訴訟の流れや、詳しい対応方法のアドバイスが可能です。
また、弁護士に代理人を依頼すれば、裁判所へ申し立てる際に提出する書類の準備、作成を任せられます。
その後、裁判所で審理が開始された場合は、弁護士は依頼者の立場にたった主張・立証を行い、調停や訴訟による解決が図れます。
相続放棄や限定承認を行う場合
被相続人のマイナスの財産(例:借金等)がプラスの財産(例:不動産、預金等)より多く、相続したくない場合、原則として相続の開始を知った日から3ヵ月以内に、家庭裁判所へ次の申し立て(申述)が可能です。
- 相続放棄:プラスの財産もマイナスの財産も全て相続しない方法
- 限定承認:相続の際に得た財産を限度に、被相続人の借金を弁済する方法
相続放棄は相続人が単独で申し立てできるものの、他の相続人が多額の借金を背負い相続トラブルに発展するかもしれません。
一方、限定承認は相続人全員で行う必要があるため、調整が難航する可能性もあります。
そのため、相続放棄や限定承認を行う際、弁護士へ事前に相談し、それぞれのメリット・デメリットを聞いたうえで、申し立てを行うか否かについて良く検討した方が無難です。
相続問題を弁護士に相談するタイミングはいつがいい?
相続に関する何らかの問題が発覚したときや、トラブルが発生したとき、弁護士に相談するのが一般的です。
しかし、相続手続きや申し立てには期限が設定されている場合もあります。一例をあげましょう。
- 相続登記の義務化:相続で被相続人の不動産を引き継いだ人は、その取得を知った日から3年以内、2024年3月31日以前の未登記不動産は施行日から3年以内が申請期限
- 相続放棄や限定承認を希望する場合:原則として相続の開始を知った日から3ヵ月以内に、家庭裁判所へ次の申し立て(申述)をする
- 相続税の申告:亡くなった事実を知った日の翌日から10カ月以内に申告・納付 等
このように期限が明記された手続き等もあるので、問題の発覚やトラブルが起きた後で弁護士に相談し解決を図った場合、期限内の申請が間に合わないかもしれません。
そのため、「相続トラブルが起きそうだ。」と感じたら、なるべく早めに弁護士へ相談し、対処法を話し合っておいた方が良いでしょう。
相続の相談を弁護士に依頼した際の費用はどのくらい?内訳も解説!
相続相談および相続手続きに関する弁護士費用は、各法律事務所が自由に設定できます。
こちらでは、弁護士費用の目安について説明しましょう。
(1)相談料
30分5,000円が目安です。初回相談を無料としている法律事務所も多いです。
(2)着手金
着手金は、相続手続きを弁護士に依頼したときに必ず支払わなければならない費用です。
法律事務所によって着手金の額に差はあるものの、目安は下表の通りです。
相続手続き | 着手金の額 |
---|---|
交渉 | 15~30万円程度 |
調停 | 20~30万円程度 |
裁判 | 30~40万円程度 |
なお、経済的利益に応じ、着手金の額に差を設けている事務所もあります。
(3)成功報酬
弁護士が相続に関する交渉や調停、訴訟を行い、依頼者の希望通りの結果(和解や勝訴判決を得る等)となった場合に支払う費用となります。
成功報酬は「経済的利益の金額の〇%」という形で掲示している事務所が多いです。
成功報酬の目安は8〜20%程度です。例えば依頼者が1,000万円の経済的利益を得られた場合、80〜200万円を成功報酬として支払います。
(4)その他
実費として交通費、切手代、印紙代等が請求される場合もあります。
相続に強い弁護士を選ぶ際のポイント!
相続に強い弁護士は知り合いや友人から紹介されるケースもありますが、自分で弁護士を見つけたいならば、次のポイントをチェックしてみましょう。
- 相続に関する相談実績や解決実績が法律事務所のホームページに掲示されている:(例)相談実績年間〇〇〇件等
- 法律事務所のホームページ上で相続に関する相談事例、コラム等が豊富に掲載されている
- 電話やメール、LINE等で相談した際、レスポンスが早い
- 法律相談をした際に、親身になって相談者の悩みを聴き、丁寧なアドバイスを行う
相続に関する相談実績や解決実績や解決のノウハウ等は、法律事務所のホームページからでも確認できます。
しかし、いきなりホームページの内容だけで弁護士を選定せず、実際に弁護士と相談した後、相続手続きを委任するか否かについて決めましょう。
相続の知識が豊富なのはもちろん、人柄が穏やかで適切なアドバイスを提供できる弁護士なのか、よく確認する必要があります。
相続に強い弁護士をご紹介!口コミも!
相続に強い弁護士は数多くいますが、こちらでは実績豊富な「ベリーベスト弁護士法人」「弁護士法人デイライト法律事務所」を紹介しましょう。
ベリーベスト弁護士法人
ベリーベスト弁護士法人は法律事務所拠点数73拠点、弁護士による相続の相談実績6,764件(2011年7月〜2023年12月末時点)を誇る、相続に強い法律事務所です。
遺産相続の初回相談が60分無料なので、気軽に悩みや質問等を行えます。
ベリーベストグループでは、弁護士・税理士・司法書士等からなる「遺産相続専門チーム」で相続トラブルに対応するので、円滑なワンストップサービスが提供されます。
利用者の口コミは以下の通りです。
- 「代襲相続であったため、遠い過去の状況を精査する作業が非常に困難と感じ、次の世代まで問題を残したくないという強い思いがありました。農地、家屋を中心とした分割協議ではありましたが、今は非常に安心した気持ちになっております。」
- 「偶然みつけたネットの無料相談をきっかけに、担当の弁護士の先生にとても親身になって相談にのっていただき、納得のいく方針にきまりました。親身になって相談にのっていただき本当にありがとうございました。」
弁護士法人デイライト法律事務所
弁護士法人デイライト法律事務所では相続相談・依頼を相続専門チームが対応し、相続相談は年間400件を超えています(2023年度)。
相続事案を解決する中で培ったノウハウ・専門知識は、相続対策チームのメンバーと共有しているので、依頼者に効果的なサポートが可能です。
利用者の口コミは以下の通りです。
- 「初回から、こちらの状況をていねいに聞いて下さいました。想定される費用も説明があり安心することができました。依頼後は途中経過、相手方との交渉内容をスピーディに説明いただいたので不安は全くありませんでした。結果、納得できる解決につながりました。」
- 「丁寧さ1番、何も言うことはありません。急速な対応とてもありがたかったです。又、本当に何も言うことなく説明等も対応も友人が言っていた”本物”でした。感謝いたします。」
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相続は十人十色、十家十色の事情や問題があるもので、その解決策は一通りではないものです。
本記事で抱えている問題が解決できているのであれば大変光栄なことですが、もしまだもやもやしていたり、具体的な解決方法を個別に相談したい、とのお考えがある場合には、ぜひ相続のプロフェッショナルである「相続診断士」にご相談することをおすすめします。
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