二次相続は兄弟間でトラブルが起きやすい?円満に進める方法を解説!
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二次相続の相続人が兄弟のみの場合の法定相続分・遺留分はどうなる?
二次相続とは、一次相続で両親の誰かが亡くなった後、更に生存していた親が亡くなり、子供だけに相続が行われる状態を指します。
一次相続は以下のような流れで発生します。
- 父親が死亡し相続発生(一次相続):被相続人には妻、子供A・Bがいる
- 父親Aの法定相続人である妻、A・B計3名が相続
一次相続の相続人が多くいた場合、遺産分割がやや複雑になるかもしれません。
妻(A・Bからみて母親)がいると、法定相続分は妻1/2・子A1/4・B1/4、更に遺留分であれば妻1/4・子全体で1/4(子A1/8・B1/8)となります。
二次相続は次の流れで発生します。
- 母親(妻)が死亡し相続発生(二次相続):法定相続人には子A・Bがいる
- 子A・Bの2名が相続
この場合の法定相続分は子A1/2・B1/2、更に遺留分であれば子全体で1/2(子A1/4・B1/4)です。
事例のような二次相続の場合、A・B兄弟だけが法定相続人なので、一見相続トラブルが起きないようにも考えられます。
二次相続時に兄弟で揉めやすい理由とは?
仲の良い兄弟ならば遺産分割で揉める事態はまずないでしょう。更に遺産が預金や現金のような金融資産ならば、兄弟で均等に分割できるはずです。
ただし、次のようなケースならば兄弟で揉めやすくなるはずです。
- 兄弟の仲が悪い
- 相続する遺産が分割しにくいものが多い
こちらでは、それぞれの理由について解説します。
兄弟の仲が悪いケース
兄弟がたとえ2人であっても、例えば兄は頭がよく両親に可愛がられ外国留学も経験した、一方で弟は兄ほど成績が良くなくて高校卒業後にすぐ就職した、というケースもあるでしょう。
弟からしてみれば外国留学の費用は「特別受益(生前に被相続人から受けた多額の利益)」であり不公平なので、自分は兄より多く遺産をもらう権利がある、と主張するかもしれません。
なお、学費が特別受益に該当する場合には、その金額の評価は当時の支出した金額を現在の価格に引き直して計算することになります。その金額が多額だと判断するようであれば特別受益となる場合もありうるものと考えられます。
それに対し、兄は自分に尽くしてくれた両親のため、両親が寝たきりになっても、懸命に看護療養を行い寄与した、そのため「寄与分(貢献度に応じ相続財産を増額する制度)」が適用される、と考えていることもあるでしょう。
それぞれに言い分がある場合、なかなか遺産分割はスムーズにいかなくなる可能性があります。
同じ相続人として被相続人の配偶者(兄弟からみて親)がいる場合、兄弟の間に入って調整してくれるかもしれません。
しかし、二次相続の際に生存していた親まで亡くなった場合、ストッパーとなる存在がいない状態となるため、揉めやすくなってしまうかもしれません。二次相続での相続人は子になるため、親というストッパーが居ないので、個々の考えや意見を主張して話しがまとまらず一次相続より揉めやすいと言われています。
相続する遺産は分割しにくいものが多いケース
相続する遺産がほとんど不動産だった、というケースが該当します。預金や金融資産よりはるかに均等な分割が難しくなるでしょう。
兄弟それぞれ住居を所有している場合、被相続人の住居の取り扱いで揉めてしまうかもしれません。
何とか被相続人の不動産資産を現金化し、均等に分割する必要があります。
二次相続時に兄弟で起きたトラブル事例をご紹介!
こちらでは実際に起きたトラブル事例を2つ紹介しましょう。一次相続→二次相続の流れは共通しています。
- 被相続人:父親死亡(一次相続)
- 相続人:母親死亡(二次相続)
- 相続人:子A・B2人
兄弟の誰かが遺産隠し・使い込みをしていた
二次相続時、被相続人の遺産が予想以上に少なく、被相続人の預金口座の不自然な減少が判明した、という事例です。
【内容】
父親が数年前に亡くなり(一次相続)、母親が数千万円を相続していました。母親は病気がちになり長女Aが財産を管理しています。
その母親も亡くなり(二次相続)、長女A・長男Bは遺産分割を開始します。しかし、長女Aによれば母の遺産は一次相続で引き継いだ金額の1/3しかない、と主張しました。
長男Bは「わずか数年で父親から譲り受けた遺産が1/3も減るはずはない。」と、長女Aに問い詰めました。
それに対し、長女Aは「病気がちの母親のために使った。」の一点張りで使い込みをした事実はない、と反論しています。
【事例の解決方法】
話し合いが平行線のままなら弁護士をたてて、説得にあたりましょう。
遺産分割に関する調停・審判が行われ、遺産隠し・使い込みの事実が判明すると、長女Aはかなり不利になるはずです。
そのデメリットを法律の専門家である弁護士が冷静に伝えれば、長女Aが話し合いに応じる可能性は高くなります。
不平等な分割方法を主張する
親がいなくなったため遠慮もなくなり、相続人が無謀な主張をした、という事例です。
【内容】
父親が数年前に亡くなり(一次相続)、母親も亡くなり二次相続が発生しました。母親の遺産には預貯金があり、子供たちで半分ずつ相続するのが一般的です。
しかし、長男Aは「俺は長男だから、遺産は全て一人で相続する。」と言い出しました。
長女Bが民法の法定相続に従い1/2ずつで分割するべき、と説得しても聞く耳を持たず、頭を抱えています。
【事例の解決方法】
遺産分割調停・審判を行うべきでしょう。遺産分割調停は家庭裁判所の関与する話し合いなので、長男Aも無視できない状態となるでしょう。
遺産分割調停が不調に終わっても、審判では遺産分割の方法を強制的に裁判所から決定されてしまいます。当然ながら長男Aの身勝手な主張は通りません。
二次相続時に兄弟間でのトラブルを避ける方法を解説!
二次相続で兄弟トラブルが起きないよう、被相続人は事前に対策を考えておきましょう。例えば、一次相続の際に子供の相続分を増やす、子供に生前贈与を行う方法が考えられます。
一次相続の際に子供の相続分を増やす
一次相続・二次相続で被相続人となる夫婦間でよく話し合い、一次相続の際に子供の相続分を増やす方法が有効です。夫婦の一方の受け取る遺産が少なければ、その分、子供同士の相続トラブルのリスクは減ります。
例えば夫が病気がちだったり妻よりも高齢だったりする場合、夫は早めに遺言書を作成し、子供へ多めに財産分与する内容を記載しておいた方が良いでしょう。
子供たちに生前贈与を行う
一次相続・二次相続の被相続人に共通する対応策として、子供たちに生前贈与を行う方法があげられます。
一次相続の被相続人がまず生前贈与を開始し、兄弟1名につき毎年110万円以内の金額を贈与していけば、原則として受贈者である子供たちに贈与税もかかりません。
一次相続の被相続人が亡くなった後は、二次相続の被相続人が生前贈与を開始するという形で、順当に資産を減らしていけば、兄弟の遺産相続分はわずかとなり、相続トラブルのリスクが軽減されるはずです。
二次相続時に兄弟間でトラブルが発生してしまった際の対処法!
こちらでは、二次相続時に兄弟間でトラブルが起きた場合の解決方法、二次相続の相談は誰にすればよいのかを解説します。
解決方法について
兄弟が協力して問題を解決していきましょう。例えば、遺産分割し難い不動産資産を相続する場合、まず兄弟のどちらかが相続登記をする等して引き継ぎます。
その後に不動産会社の協力を得ながら、買主を見つけて、不動産を売却し、得たお金を平等に分けることも可能です。
なお、話し合いがまとまらなかったら、家庭裁判所に申立て、遺産分割調停を行う方法があります。それでも調停が不成立となれば、遺産分割審判に進み裁判所の決定を受けます。
二次相続の悩みは専門家に相談しよう
二次相続が発生し兄弟間でトラブルが起きそうだ、またはトラブルが起きた時は法律の専門家である「弁護士」に相談しましょう。
弁護士はトラブルの状況をヒアリングし、的確なアドバイスを行ってくれるはずです。
また、二次相続をはじめ相続に関する悩みがあるなら「円満相続ラボ」を利用しましょう。円満相続ラボでは「相続診断士」の紹介を無料でサポートしてくれます。
相続診断士は相続全般に深い知識を有する専門資格者なので、相談者の悩みへ適切なアドバイスを行ってくれるはずです。
【無料相談】相続に関するお悩みは相続診断士へ
相続は十人十色、十家十色の事情や問題があるもので、その解決策は一通りではないものです。
本記事で抱えている問題が解決できているのであれば大変光栄なことですが、もしまだもやもやしていたり、具体的な解決方法を個別に相談したい、とのお考えがある場合には、ぜひ相続のプロフェッショナルである「相続診断士」にご相談することをおすすめします。
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この記事を監修したのは…
合同会社RunSmile 代表社員 笑顔相続サロン®愛媛 代表 愛媛相続診断士協会会長
浜田 政子(はまだ まさこ)
長年保険業に携わっている経験を生かしい、生命保険、相続、終活などコンサル及びライフプラン作成を通じお客様へ常に寄り添い、悩みや相談、希望をお聞きし士業とともに解決へ導く道先案内人として愛媛より全国へ笑顔をお届けする活動しております。
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